バイヤーズガイド
というか
後悔しないクラシックミニの買い方 |
このページに来たということは、クラシックミニや英国車が気になっているんでしょうね。
ミニや英国車が欲しいっていうお客様に、よく聞かれることがあります。壊れませんか?高速走れますか?乗り心地悪いんでしょ?クーラー効きますか?静かですか?ハンドル重いですか?・・・。。。
機械製品として、移動の手段として、現代のクルマと比較するとクラシックミニや旧い英国車は到底比べるこができないでしょう。60年以上前に設計されたクルマが現代の道路を普通に走っていることが奇跡的です。他のクルマで60年前に設計されたクルマが普通に走っているでしょうか?たまには見かけますが、大切に保管されて、晴れた休日に走らせるくらいでしょう。しかし、クラシックミニは普通に走ってます。通勤や行楽、高速で出張、イベントやレースにまで使われてます。とても経済的で、趣味と実用性を兼ね備えた稀有なクルマなのです。
乗り心地、快適性、スペック重視の性能、低燃費、低コスト、信頼性・・・そういうものを求めるのであればこのページを閉じて国産EVやハイブリッドカー、最新軽自動車、最新スポーツカーなどを買うべきだと思います。
でも、そうじゃないですよね。そういう価値とは違う価値を求めてこのページをご覧になっているのでしょう。
クルマは機械です。機械は使えば必ず消耗し、メンテナンスが必要になります。しかし、消費大国日本は、モノを直して使うという文化をどこかに置いてきてしまいました。クルマも例にもれず、壊れる前に買い換えるのが普通になってしまったのです。もしくは壊れたら買い換える家電のような考えになってきたのです。買い換えた方がオトクですよ・・・そんな営業マンの話に納得してしまうのです。十分に考えもせず。(それが日本経済を支えているという一面もあるのですが、なにかおかしいですよね) そして、その感覚のまま乗りっ放しでクラシックミニや英国車に乗って、“壊れる”と言うのです…。
といっても、自分でメンテナンスしなければならないというのではなく、自分でできないことはプロに任せればいいのです。そのために私たちがいるのです。機械は直せば使えるようになりますし、メンテナンスさえしっかりすれば、10年、20年、30年…と使い続けられると思ってます。。。 事実、たくさんの方が10年、20年とミニに乗り続けていらっしゃいます。それがほんとうのエコだと思います。
幸いなことに、クラシックミニの部品供給には、ほとんど困ることがありません。
たしかに手間がかかったり、劣っている面はあります。乗れば乗るだけ消耗する部分もあれば、不都合が出てくる部分もあります。路上で故障することもあるかもしれません。Miniは壊れません!なんて言うつもりもさらさらありません。しかし、あなたのミニや英国車が好きだという気持ちで全て許されてしまうのです。かっこいい!かわいい!乗ってて楽しい!クルマを操る楽しさがある!イジるのが面白い!個性的!センス次第でかっこよくもシブくもカワイクもなる、そして仲間にも恵まれるクルマ…現代のクルマには無いものが全てを許してしまうのです。もしそれでも手間がかかったり、劣っていることが許されない、快適、完璧じゃなきゃイヤだ、というのであれば、Miniや英国車や旧いクルマには乗らない方がいいと思います。
生誕60周年を迎えた今日でも、Miniは小さくて軽量で経済的で大人4人が乗れて素晴らしいハンドリングを持っていて、誰が見てもMiniだとわかるデザインを持っていて、そして誰からも愛されているクルマ。 20世紀のカーオフザセンチュリーという栄光に輝いたクルマです。そんなクルマに乗れる幸せを味わってください。 寿命をカウントダウンしながら10年でスクラップにされゴミになるクルマではなく、歴史を積み重ね、一生を共にできるクルマを所有する喜びを味わってください。大事なのは ミニが好き 英国車が好き という気持ちです。全力でお手伝いさせていただきます。
憧れのままでいいですか?思い切って1歩を踏み出してみませんか。きっと、何を悩んでたんだろう・・・って思うハズです。 すでに乗ってるみなさんは、特殊な人ではありません。老若男女みなさん普通に乗っていらっしゃいます。購入された方々は、“心配するほど壊れませんね” “長距離でも全然平気でした” “すごく面白いです” “買ってほんとうによかった”と言います。買わなきゃよかった…なんて私は聞いたことがありません。なかにはハマり過ぎて、そういう風に言う方もおられますが、その顔は笑顔でいっぱいです。
クルマを買うという単なる消費ではなく、Miniに乗る体験という価値を買う。
物質的豊かさだけでなく、心の豊かさも手に入れることができる。
私はそう思っています。
そして、小さくていい ゆっくりでいい、無駄でいい、好きに生きていい、周りに流されたくない・・・
そんなふうに思っている人に、お似合いなんじゃないかなぁ〜と思います。
ミニや英国車の専門店の車輌価格は通常の中古車相場よりも高いと思います。これは単に利益だけを追求しているわけではありません。 仕入れ車輌を厳選し、さらに不都合なところは取り除き、安心して気持ちよく次のオーナーに乗っていただくためのコストがかかるためです。
今後、ミニの車齢が15年、20年・・・となれば、車輌数は減少していき、修繕にもコストがかかり・・・価格は上昇していくことでしょう。
外装はサビやキズ、ヘコミを補修、ペイントしたり、全体的に色あせなどがあれば全塗装したり、内装はシートや内張りにヘタリがあれば張り替えたり、消耗品は全て点検して悪いものは交換したりエンジンやミッションに不都合があればOHしたり、足回り、ブレーキ関係は全て整備されたり、納車前には100km以上のロードテストを行いチェックします。だから保証が付けられるのです。専門店としての自信があるから。保証期間内になにかあってもしっかりと対応するという専門店の責任があるから。 街中の中古車屋さんや大手中古車センター、個人売買などでは無理な話です。
そういうところで買うのも選択肢のひとつですが、ミニや英国車をあまり知らない営業さんやメカニックから買うということは、頭の中に入れておかなければならないと思います。ミニや英国車を知らない人が、きちんとした納車説明ができるでしょうか?納車整備でミニや英国車に適合したエンジンオイルを入れてくれるのでしょうか?
最近はネットオークションなどで購入される方も多いと思います。それは現状で整備もされてないクルマが多く、大きな事故車かもしれませんし、個人でわけわからずイジったものかもしれませんし、車検に通らないものかもしれません。もちろんしっかりと整備されて出品されている方もおられます。それを見分けることが必要になってきます。さらに、乗り方や管理の仕方、オイル交換の時期も教えられないまま引き渡されていき、ノーメンテナンスで乗りっ放しにされる・・・そりゃ壊れますよね。それらのリスクを理解してネットオークションなどで購入されるのであれば、まったく問題ないと思います。
いちばんいい選択は、ミニ専門店での購入 ということは言えると思います。 クラッシックミニは生産が終了してすでに20年以上が経っております。走行距離も10万Kmは当たりまえになってます。そんな車輌が整備もされない通常の中古車店やネットオークションで買うことは、安く買える代わりに、安心を捨てているとも言えるかもしれません。 そして、それが Miniだから・・・とか、Miniってこんなもんなんだ・・・って思い、イヤになり、すぐに手放したりされる。。。 それではMiniや英国車がかわいそうです。安いものはなぜ安いのか?考えればわかりますよね。必ず理由があります。
もちろん、専門店で購入すれば絶対に壊れないミニが手に入るなんてことはありませんが、上記のようなところから購入するよりは、その確率はぐっと低いものになると思います。
専門店のデメリットを挙げるならば、少し割高ということでしょうか。でもそれには理由があるということはわかってください。
そしてもう1点、保証付きかどうかをしっかりと確認することです。
納車点検や納車前の試運転では出ないような症状やトラブルがしばらく走り出してから出てくるものです。保証付きであれば対応してくれると思います。
気になる方、不安な方、わからないことがある方・・・どうぞお気軽にご来店ください。どこかの営業さんのようなマシンガントークはできません(汗) 購買意欲を煽るような芸当も持ち合わせておりません。。。ただ、聞かれたこと、わからないことには、的確に応えることができると思ってます。
無理に成約や販売をしたところで、お客様との良好な関係が築けるわけがないですからね。
お客様がミニや英国車に長く乗り続けられるようサポートできればと思います。
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ミニ選びのワンポイント
希望するポイントをあまり多くしない
結婚したい とか 恋人が欲しい とかいう人に、どんな人がいいの?って聞くと、きれいでかわいくてやさしくて気が利いて料理も上手で とか かっこよくて背が高くてやさしくてかしこくてお金持ちで・・・オイオイって思いますよね。
それと同じで、白でルーフが黒で、ルーカスミラー付いてて10インチで太いオーバーフェンダー付いててセンターメーター付いてて、綺麗で走行少なくて・・・と希望するポイントが多くなるほど探すのが難しくなります。
どうしても譲れないポイントをひとつふたつにすれば選択肢は増え、その中から選ぶことができます。あとは自分で好みに仕上げていけばいいんですから。どうしても希望が多くなるという方は最初からオーダーメイドで作っていくのが正解でしょう。
結婚相手はオーダーメイドできないけど、ミニならできます(笑)
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ヴィンテージモデルなど、イギリスよりお探しすることも可能です。
詳細はメール、お電話などでお問い合わせください。
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各モデルの特色 (新→古の順) |
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’97年から最終モデル(1300インジェクション車)
このモデルが現在市場に多くあるモデルだと思われます。
’97年にマイナーチェンジして、エアバッグが付いて、エンジンの形状も少し変更され、点火系統も見直されてメンテフリーな部分も増えて信頼性がアップしたり、ヘッドライトがハロゲンになって明るくなったりしております。いちばん安心して乗れるモデルだと思います。エアコン(クーラー)、ウッドパネル(限定車はウッドでない場合もあり)も標準装備。
ただし、ドレスアップやチューニングを考えた時、マイナーチェンジが仇となり、’96年まで使えていたアフターパーツが一部使えなかったりして、制約を受けたり、コストがかかったりすることも多いのも事実です。
クーパー、メイフェアなどがあるが、中身は同じで内外装の違いのみ。MT、ATともに設定あります。
特別仕様車や限定車もたくさんあり、ポールスミスやBSCC、40thなどは人気が高い。
このころローバーはすでにBMW傘下になっており、クラシックミニにあまり力を注いでおらず、コストダウンのために防錆工程を少し省いたのか、腐食に悩まされる車輌が多い。腐食が出ている場合は、現状そのまま引渡されるのか、補修されてから引き渡されるのかを販売店に確認するのがいいと思います。
日本仕様はSPIといってインジェクターがひとつだったが、本国や欧州モデルにはMPIといって、インジェクターが2つのものがあり、日本へは並行輸入されて少数存在している。MPIはフロントラジエターになっているがエアコンはオプションだった。
MT,ATの設定あります。
通勤にも使う、遠くでもどこでもミニで行く、ミニがメインカー、イジるのはある程度できればいいよ・・・そんな方にオススメ かな。
走行少なく程度の良いものは、かなり高額になってます。 |
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’92年〜’96年モデル(1300インジェクション車)
この年の間にもちょっとしたマイナーチェンジはあるのですが、一緒にしてしまっても問題ないくらいのレベルでしょう。
’92年に燃料供給がキャブレターからインジェクションに変わりました。これはかなり衝撃的でしたね。ミニがコンピューターで制御されるなんてーって感じでした。 チョークを引かずにキーをひねるだけでエンジンがかかる。ミニの始動の儀式が簡略化されました。点火系は最終モデルに比べてメンテナンスが必要な部分があります。
イジるのにもそんなに制約はなく、キャブレターに変更してしまえば、チューニングにも向いているモデルと言えます。ただし、走行距離が伸びている固体が多いと思われ、程度のいい中古車を探すのはなかなか難しいかもしれません。それゆえ、価格がこなれていますので、ベース車輌として考えて、リフレッシュしたり、カスタムベースと考え、オーダーメイドで購入するのは選択肢のひとつです。
こちらも程度の良い個体はかなり高額になっていますね。
日本仕様は’95年くらいからインダッシュエアコン(クーラー)が標準装備され、エアコンのコンデンサーが右ホイールハウスに取り付けられて、エンジンの放熱性が向上しています。’93年には前席シートが大型化されてます。
クーパー、メイフェア他限定車あり。MTはクーパーとメイフェアでエンジン仕様が違う。MT、ATの設定もあります。
この期間でも、本国ではキャブレターモデルがあったので、少数が並行輸入されてます。 |
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’90年〜’91年1300クーパー(キャブレターモデル)
19年ぶりにクーパーの名が復活。ミニ最後の1300キャブレターモデル。2年という短い生産で数も少ない。ゆえに程度が良いものは人気が高い。
30年も前のクルマが人気?!ミニの歴史からみれば、まだまだ若いヤツです。生産も限定モデルとカタログモデルがあるが2年だけの生産なので、数もそんなに多くはない。
探して欲しいと依頼を受けることもよくあるけど、走行少なく程度の良いものは探すのは困難。
どうしてもというのであれば、専門店でしっかりと整備されたものか、やはりリフレッシュやレストアを前提にベース車輌を探していくというのがいいのではないかと思う。
もともとキャブレター(SUシングル)なので、ウェーバーやSUツインなど他のキャブレターに変更しても車検上なんら問題が無い。コンピューターが無くブラックボックス化されてないので、自分でイジる方にもオススメ。
コンピューターやそれに付随するセンサー類の故障とも無縁。
ただし、季節問わず乗るのであれば、季節によってのキャブレターの調整やサーモスタットの入れ替え(夏用、冬用)などが必要になる場合があったり、インジェクション車よりは手間がかかるのも事実。(地域にもよります)
少し手間はかかるけど、やっぱキャブのフィーリングでしょ!という方にオススメですね。
逆に、そんな手間はヤダ。というのであれば、インジェクションモデルがオススメです。
といっても、昔のクルマって、みんなキャブだったし、そんなクルマに老若男女みんな乗ってたんだから、あまり気にすることもないかと思います。どちらかといえば・・・くらいのニュアンスです。
初期の限定モデルにはサンルーフやオイルクーラーが標準装備される。
オートマチック車はありません。
エアコン(クーラー)はオプションですがほとんどに付いていると思われます。付いてたのを外してる個体もあります。
数は少ないですが平行輸入モデルにはクーパーではないベーシックな1300キャブレターモデルも存在します。 |
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’90年 ERAターボ
ミニの中で唯一のターボモデル。世界で500台以下といわれますが、現存はどれくらいなのでしょうか。
95馬力とミニのメーカーモデル中では最高出力を誇りますが、特別装備などによる重量増と控えめな加給圧やチューニングで、走ってみるとそんなに速くない(笑) しかし、キッチリとイジっていけば化けモノに変化します。
ただ、希少車種ですので、オリジナル重視というオーナーさんが多いかもしれませんね。
外観や内装も独自のものを持っており、好き嫌いが分かれるところ。好きな人が大切に乗り継いでいるか、イジリ倒されているか。探すとなると、全国レベルで探すことになるでしょう。
内外装の純正部品を探すのはキビシイものがあるので、これだ!と決めた意思の固い方でないと、探したり維持したりするのが難しいかもしれませんね。
国内ディーラー車はクーラーが標準装備(本国仕様車は無装着) ATの設定はありません。 |
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’89年〜’92年 1000ccモデル
’89年よりブレーキにサーボアシストが付きストッピングパワーが増大しましたが、その分エンジンルームのスペースがキツくなり始めたのはこの頃からでしょうか。
1000ccモデルはかなり少なくなりつつあるモデルです。バブルの頃にあれだけいた1000ccはどこへ行ったのでしょうか。。。
1300ほどのパワーが無いけど、思いっきりアクセル踏める楽しさや1300モデルよりも車重が軽いこともあり軽快感がありミニの車体とマッチしていて大好きって方も多いのは事実。昨今のレースで998チャレンジが盛り上がりをみせるのも性能が見直されている理由のひとつでしょうか。しかし、そのレースのベース車輌にされるために、さらに固体不足に陥るという現象も起きている。
このモデルももはや中古車として買える固体は少ないと思います。欲しい方は専門店でしっかりと整備されたものを探すか、リフレッシュやレストア前提で探していくというのが吉でしょう。通常に乗ることを考えると、これくらいの時期までが選択肢としての限界になると思われます。
1000ccは燃費もたいへん良いので、ガソリン高騰の昨今、見直されているというのもありますね。
メイフェア、スプライト他限定車多数あり。MT、AT設定あります。エアコン(クーラー)はオプション。
ディーラーものでも右ハンドル左ハンドルの選択ができた。 |
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’84年〜’89年 1000ccモデル
’84年からフロントにディスクブレーキが採用され、それに伴いホイール径が10インチから12インチに。しかし、10インチの方がかわいい、似合っているなどなどの理由で10インチにダウンするキットもアフターパーツで発売されるようになる。
メーカーとしては、オースチンローバーとローバーが混在している時期。
このあたりのモデルも個体数はかなり少ないものと思われますが、どうしてもこのあたりのモデルが欲しいという方も少ないと思われます。
大切に乗り継いできている固体しか無いのかな。どうしても欲しいって方は、昔乗っててもう一度同じのが…って考える方とか? いろんなモデルあり、MT、AT設定あります。クーラーはオプション。 |
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’81年〜’83年 1000ccモデル
フロントブレーキがドラムブレーキはこの時期まで。(クーパーモデル除く) センターメーターもドライバー正面のメーターになりました。日英自動車が正規輸入を再開させ、ディーラーものが復活する。
4輪ドラムはしばらく走ると調整が必要で少し面倒ですね。メンテナンス頻度も多くなります。ただし、深いリムのホイールを履いてもボディからあまりはみ出ないというメリットも。
私が最初に乗ったミニもこの時期のものです。どうしてるんかなぁ〜。生きてるんかなぁ〜。
個体数は少なく、大切に乗り継がれているものが現存するだけではないのでしょうか。 |
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’78年〜’80年 1000ccモデル
正規輸入が途絶えていた頃。ってことは、平行輸入しかない。センターメーターはこの頃まで。
カナダ仕様などのモデルがその国経由で輸入されてたのもこの頃。
現存しているものは極端に少ないのではないかと思います。 |
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’69年10月〜’77年 MK−V
このあたりまでくるとヴィンテージモデルと言われるのでしょう。人気も高い。
なので、上記のモデルよりも価格がグンと上がる。特に人気なのはやはり1275クーパーS。状態にもよるけれど、100〜400万円台までで推移。その他のモデルは850や1000ccモデルがあり比較的安価だが、その分現存数も少ないし、程度の良いものはほんとに少ない。
外観はドアガラスが巻き上げ式になり、ドアヒンジもボディ内側に隠されたのがMk−Uからの主な変更点。最後期のミニと比べても、外観上大きく違うところは少ない。ゆえに派手さは無いが、そこが拘りを持つ人達に受け入れられたりもする。
いきなり(初めてのミニで)ヴィンテージもんと言われるモデルを買う方は少ないでしょう。ミニを何台か乗り継いでからこのへんに行き着くというのが多い。
同時期にはフロントマスクが角ばったモデルのクラブマンシリーズも発売される。当時は人気がなかったが、昨今、人気が出てきて、高値取引されている。クラブマンにはサルーンで998ccと1275GT、それとクラブマンエステートというステーションワゴンが存在する。
クーパーS全車と1275GTの初期にハイドロラスティックサスペンションモデルが存在。その他のモデルはコストダウンなどによりラバーコーンに戻される。
いづれにしても専門店での購入か、大切にされてきたものを譲ってもらうなどが主な入手手段でしょうか。
なかにはレストアベースを購入して、自分でコツコツ…って方もおられます。 |
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’67年10月〜’69年10月 MK−U
生産年数が少なく、ゆえに生産数も少ない。オースチンとモーリスのブランドが存在。
人気は998クーパー&1275クーパーSで200〜400万円台で推移。他、850や1000ccのスタンダードモデルやも存在するけど、あまり見かけない。
MK−Tとの大きな違いは角ばったフロントグリルとテールランプと内装。他細々と変更あり。 サルーンモデルはすべてがハイドロラスティックサスペンション。
上記と同様、専門店での購入か、大切にされてきたものを譲ってもらうなどが主な入手手段でしょうか。
ヴィンテージものの購入を考えている方はよく勉強されているので、ここで細かく説明する必要も無いかと…。 |
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’59年〜’67年 MK−T
ミニの初期型。ゆえに大人気。なんでも初期型って人気ありますよね。いつかはMk-Tって考えてる人も多いと思います。オースチンとモーリスブランドがあり、いろんなモデルが存在します。
850のセブンやミニマイナー、997クーパー、998クーパー、970&1071&1275クーパーS・・・などなどいずれも人気で200〜400万円台が主流だけど、500万円以上するものも。。。
特徴は曲線的なフロントグリル、小さなテールランプやツートンの内装などなどミニの中でもいちばんコストがかけて作られていたと思われ、かわいいミニの中でも、さらにかわいらしい感じがします。’64年よりハイドロラスティックサスペンションが採用される。’65年にはオートマチックも登場してますが、数は少ない。
上記モデルと同様、ヴィンテージモデルと呼ばれるものは専門店での購入か、大切にされてきたものを譲ってもらうなどが主な入手手段でしょうか。
昔から乗っていた人が、そろそろ終活に入り、身辺整理で手放す時代になってます。もしかすると、これからそういう個体がたくさん出てくる??
ヴィンテージモデルは高価ですから、よくよく勉強してからの購入がベスト。巡りあわせと運もあります。 |
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ながもの
バン、ピックアップ、カントリーマン、トラベラー、クラブマンエステートなどのホイールベースが長いモデルを総称して ながもの と呼んだりします。
いづれはナガモノが欲しいという方もたくさんおられますね。しかし、最初からナガモノ買う人も結構いる。
エステートモデルは積載量や使い勝手もいいことから、子供ができてから買い換える方も多いようです。少ないですがオートマチックもあります。 バン、ピックアップは原則2名乗車で、貨物車登録になります。排ガス規制の関係で、首都圏などで乗ることができない場合もあるので、購入前に調べた方がよろしいかと思います。
程度によりけりですが、100万円台〜400万円台でしょうか。きれいで程度の良いものやレストア済みのものや初期型のフラットルーフなど高値です。逆に安価なものはレストアベースとして考えた方がいいと思います。 |
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その他
モーク、ウーズレーホーネット、ライレーエルフ、イノチェンティなどのモデルや、マーコス、ジェム、オーグル、ラドフォード、ユニパワー、ブロードスピード…他、バックヤードビルダー系などほんとにたくさんのモデルが存在します。
かなり個性的なモデルですし、このあたりも通常のミニに乗ってから目覚める方がほとんどなのではないでしょうか。
一生付き合えるクルマに巡りあえるといいですね。 |
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