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うちにはクルマがないっ 1969年敦賀市で生まれる。時は高度経済成長期。
アポロ11号が月に行き、白黒テレビがカラーに、写真もカラーに、もうすぐ大阪万博・・・そんな時に生まれた。 すくすくと育ち、小学生でスーパーカーブームに巻き込まれる。スーパーカー消しゴムを集め、学校の休み時間はそれで遊び、絵を描くといえばスーパーカーだった。 なのに・・・うちにはクルマがなかった。両親は運転免許を持っていなかったのだ。
どこへ行くのも自転車&電車(汽車)。今から考えればエコの最先端だが、クルマがない分、人一倍クルマに憧れた。 友達のお父さんのクルマや親戚のおっちゃんや保険屋のおばちゃんのクルマに乗せてもらい興奮。。。助手席に乗って、運転の仕方をじっと観察していたのを覚えている。 あぁ…クルマに乗りたい…。
そんな子供の頃の夢は タクシー運転手。 ずぅーっとクルマに乗っててどこへでも行けるイメージがあったから(笑) 夢はレーサー! とか答えないところがひかえめな性格を物語る(笑) クルマに乗れる年齢に近づいていき、街中を走るミニやアニメに登場するミニなどに影響を受けてミニを意識しだす。 なんだったんだろう。。。一目惚れだったような気もするけど、とにかく強烈に頭や心に刷り込まれていったような気がする。(右上へ) |
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ミニの中で寝る
その時のミニのイメージは小さくてかわいくてカッコよくて高性能なクルマだった。 高校生になってからは、乗るクルマはミニ!と決めていた。 当時は専門誌などはなく、自動車雑誌に時折出てくるミニ特集や外車専門誌などを見ては夢を膨らませた。
高校を卒業して地元の商社に就職。 同時に免許を取得して、買うのはもちろんミニ。 周りからは やめておけ のオンパレードだったが、わかってくれる友人もいた。 当時はミニ屋さんも多くなく、もちろんネットなども無い時代。敦賀には売っておらず、どこで買ったらいいのかわからなかったが、当時京都に住んでいた姉を頼りに、知り合いのクルマ屋さんを紹介してもらい探してもらった。
やってきたのは6年落ちのHLという1000ccモデル。当時は高かった。もちろんローン。 納車される前の日から眠れず、納車された日はうれしくてミニの中で寝た(笑) 子供がおもちゃを買ってもらって枕元に置いて寝るようなもんだ。
それからそれはそれは楽しい日々だった。いろんなとこへドライブしたり、オーナーズクラブに入れてもらってツーリングに行ったり、お金がなくてもどこイジろうか考えるだけでワクワクできた。もちろん故障もしたし、自分でわけわからず直したりもした。 どっぷりハマッタ。(左下へ)
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乗る人が増えたらもっと楽しくなる
これに毎日携われる仕事したら人生バラ色やん!そう思ったような気がする(笑)。
その時は私も含め、周りのミニや英国車に乗っている人達は、遠くまでそれを買いに行き、なにかあるごとに遠くまで修理や点検や車検に行かなければならなかった。
自分も感じたことである 地方でミニや英国車などの古いクルマに乗る不安を解消したい、 この地をミニや英国車などの古いクルマに安心して乗れるようにしたい、この地にミニや英国車の乗る人が増えたら、もっと楽しくなる…そういう思いが強くなる。
どこかのミニか英国車の専門店に就職して修行しようと決める。 もちろん当時は近くにミニ屋さんなんてなく、東京か大阪か…どこのミニ屋さんやったら雇ってくれるやろか…など考えた。
そんな時にクルマ雑誌のミニ屋さんの広告に求人の文字がっ。 すぐに電話した。面接に来いと言われて行った。血液型聞かれた(笑) その時すでにこの地で独立したいと思っていたので、何年かしたら辞めたいことも伝えた。快諾してくれた。
そんなこんなでお世話になった地元の商社を辞めさせていただき、大阪の老舗ミニ屋さんにお世話になることになる。 購入したミニは売って、ローンの支払いに充てた。悲しかったのと同時に期待や希望も大きかったのを覚えている。
家賃2万8千円 風呂共同 台所共同 トイレ共同・・・そんなとこから1人暮らしが始まった。 それが19歳〜20歳の出来事。(右上へ) |
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若いってスバラシイ
それから仕事が楽しかった。朝から深夜まで仕事だったけど、楽しかった。 バブル絶頂からミニブーム絶頂の頃だったので、それはそれは働いた。やれどもやれども、どんどん仕事が入ってきた。 1日に何台のミニをさわってただろうか。。。その甲斐あって、通常なら時間がかかることも、短時間で習得できた。もちろん1人で習得できたわけではなく、先輩や同僚にいろんなことを教えてもらう日々だった。集中的にそしてなによりも仕事を優先させたお陰で、スキルや技術が身についた。
しかし、若者にとって大阪という都会は誘惑の多い街でもあり、仕事が終わってからミナミに繰り出して遊んで、明るくなる頃に帰ってきてからそのまま仕事へ…なんてこともあったな。今そんなことしたら、2,3日は立ち直られへんことでしょう(笑) 楽しかったな。
勤めていたところはMiniがメインだったが、他の英国車やヨーロッパ車も扱っていたのでいろんなクルマの修理やドレスアップ、チューニングやレース活動などなど、たくさんの事例に触れることができた。 その経験が現在の自分の基礎を創ってくれたと思う。
お客さんや取引先とか友人、知人から、大変やろぉ?とか しんどいでしょ?とか言われたけど、そんなことはなかった。若さゆえに体力的な疲れも一晩寝ればなんとかなってたし、好きなことができるのは本当に幸せなこと。例えば、画家だったら一日中キャンバスに向かっているだろうし、研究者が寝食忘れてラボに篭っていたり、野球選手が何時間も同じ練習したり…そんなんと同じ。
今はクルマさわってるだけではなく、経営を考えなくてはやってけないけど、それでもほっとけばずっと仕事してる(笑) (左下へ) |
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残念ながら審査の結果…
時は経ち、27歳。お世話になった老舗ミニ屋さんを後にして、独立すべく敦賀に帰って来る。 店を構える場所探しから、店舗の設計や見積をしてもらったり、経営企画書を書いたりして少しずつ前に進んでいたが、そんなにすんなりいくはずもなく…先立つモノが必要なわけで…現実的な壁があった。
1人暮らししながら少しずつ自分の工具を買い揃え、余ったお金は貯金に回していたが、貯められるお金は想像できるくらいであり、今でこそベンチャーや若手起業家を支援する制度もあるけど、当時は若造の起業に二つ返事で融資してくれるところはなかった。
残念ながら審査の結果…そんな言葉を何回か聞く事になる。 なんでやねん!と思ったけど、逆の立場から考えればわかるような気もする。
ここであきらめるわけにはいかなかった。。いろいろかけずりまわってなんとか融資してもらえるところを探し、そしていろんな人に協力してもらってなんとか店を構える準備が整った。若造にしては多額の借入金を背負ったが、なにかの本を読んだ時に、借金には良い借金と悪い借金がある…ということを読んで、そーだそーだ!良い借金だ!と安心したのを覚えている(笑) ま、なんとかなる。アカンかったら仕事掛け持ちして働いてでも返したる。って感じだった。
いろんな分岐点があり、いろんな出会いがあり現在の自分があります。それが運命というものなのか。 いろんな人が協力してくれなければできないことだった。ほんとに感謝です。
1996年7月 ブルーウイング オープン。現在27年目に突入。ミニに携わり35年。。。ここでもいろんな人に出会い、お客様や家族、友人、取引先…いろんな人に支えられ助けられ、そしていろんなことを学ばせていただき営業しております。(右上へ) |
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初心を忘れず
販売、作業など、私自身が全て責任を持って対応しております。もちろん外注する作業もありますが、それには全て私が注文をつけて作業に目を通してチェックしております。
一人きりでの営業ですので、仕事量には限界が生じてくる場合もあり、お客様にはご迷惑をおかけすることもありお叱りを受けることもあります。 しかし、お客様の仕事をしている時は、お客様だけの ブルーウイング になります。そして、責任のすべてがわたくしにあり、お客様ひとりひとりと向き合い対応させていただいております。
このことは、お客様にとって安心というメリットを与えているのではないかと思います。 小さい店だからこそ、1人でやっているからこそ、ひとりひとりのお客様と人間関係も大切にしていけると思っています。
田舎の小さい店です。大型店に展示車輌数や商品数、価格などでは敵わないと思いますが、センスや技術では負けることなくミニに乗りたての初心者から拘りを持った方まで来ていただける、そして、ブルーウイングじゃないと…と思われるように、さらに、田舎でミニや英国車などの古いクルマに乗る不安を解消したい という初心を忘れることがないように頑張っていきたいと思っております。
たくさんの方々がMiniや英国車に乗っていただき、幸せを感じていただけるお手伝いができればと思っております。
皆様の笑顔がなによりの原動力です。
その笑顔がみられるようにお客様の立場に立って考え、皆様と一緒に楽しみ、お客様や仲間に支えられ、そして支えてあげられるようにできればと思います。
これからも ブルーウイング をよろしくお願いいたします。
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自分にとってミニとは・・・
大好きなもの。大切なもの。
愛情、喜び、情熱のすべてが詰まっているもの。
出会いを提供してくれるもの。
喜んでもらいたいという気持ちにさせてくれるもの。
小さくていい ゆっくりでいい 無駄でいい
がんばらなくていい 好きに生きていい・・・
そんなことを教えてくれるもの
好きなもの こと |
クルマ(主に古いの) バイク(主にイギリスの) 自転車(小さいの) 音楽(ロック、ポップス、ブルース、洋邦問わず) 映画(アクション、サスペンス、ヒューマンドラマなど洋邦問わず) 写真 カメラ 釣り(主にバス) ギター ウクレレ 古いもの(ヴィンテージって言葉に弱い) 料理 野菜 果物 玄米 イギリス 温泉 モノ作り(家作りたい) コーヒー 干した布団の匂い 旅行を計画しているとき バランス ええ塩梅 なんとかなる
もちろんミニ |
ホームページは1人で製作しております。
気になるところや及ばない点などございましたらご連絡いただけるとありがたく思います。
FAQ にも、私の考えや想い、などを所々に掲載しております。
どうぞごらんください。
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